「いい感じに」で通じなかった日のこと

2026年7月22日 1 分で読めます

今年の4月にAIエージェントを使い始めてから、もう3ヶ月半ほどが経ちました。振り返ってみると、最初の1ヶ月はほとんど「指示の出し方」で失敗していたように思います。技術的なつまずきよりも、伝え方のつまずきの方がずっと多かったのです。

「いい感じに」が一番危なかった

導入して間もない頃、私は「いい感じに整えておいて」というような曖昧な言葉をよく使っていました。人に頼むときの感覚のまま、細部は任せてしまえばいいと思っていたのです。ところが返ってくる結果は、私が思い描いていたものとまったく違うことが多々ありました。

そのたびに「そうじゃなくて」と言い直すのですが、何が違うのかをうまく言葉にできない自分にも気づきました。曖昧な指示は、曖昧な結果を生むだけでなく、自分自身が何を求めているのかを整理できていないことの表れでもあったのだと、当時はまだわかっていませんでした。

今度は逆に、細かくしすぎた

反省して、次は真逆の方向に振れました。何をどうしてほしいか、一から十まで細かく書き出すようにしたのです。手順を全部指定し、条件分岐まで書き込み、余白を一切残さないようにしました。

これはこれで別の問題が出てきました。指示を書くだけで疲れてしまい、本来やりたかったことに使う時間がどんどん削られていったのです。しかも細かく指定しすぎたせいで、少し状況が変わっただけで指示自体が意味をなさなくなることもありました。完璧な指示書を作ろうとするほど、かえって身動きが取れなくなっていく感覚がありました。

「目的」だけは絶対に外さない

数ヶ月かけてたどり着いたのは、細部より先に「何のためにこれをやるのか」を必ず伝える、というやり方でした。手順を事細かに書くのではなく、最終的にどうなっていてほしいかと、その理由をひとこと添えるようにしたのです。

理由が伝わっていると、細部の判断はある程度任せても、大きく外れることが少なくなっていきました。逆に、細部だけ指定して目的を伝え忘れたときは、今でもすれ違いが起きます。この数ヶ月の試行錯誤で学んだのは、指示の詳しさよりも、目的が伝わっているかどうかの方がずっと大事だったということでした。

まだ完璧に伝えられているとは思っていません。それでも、曖昧すぎず、細かすぎず、目的だけは落とさない。そのくらいの塩梅を、今も少しずつ探っているところです。