実は私、読書は好きなんですが、長いこと「読んだのに覚えていない」問題に悩まされていました。
本を読み終えた直後は「いい本だったな」と感じるのに、1週間も経つと内容がほとんど頭に残っていない。誰かに「最近どんな本読んだの?」と聞かれても、タイトルは言えるのに中身が話せない。なんとなく「私って読書が下手なのかも」とすら思っていました。
そんな私が変わったきっかけは、ある友人の一言でした。「私、本に線引きながら読むよ」って。当時の私は「本に書き込むなんてもったいない!」という謎のこだわりがあって、正直一瞬ひいたんですが(笑)、試してみたら、これが意外と革命的だったんです。
「線を引く」だけで、こんなに変わる
線を引き始めてまず気づいたのは、「読む姿勢」が変わるということでした。
「ここだ!」と思う文章に出会ったとき、ペンを走らせる一瞬の動作が、不思議と記憶を強化してくれる感じがします。視覚・手の動き・思考がセットになって、情報が頭に刻み込まれていく感覚、とでも言えばいいのでしょうか。
しかも、読み終わった後でパラパラと線の入ったページを見返すと、本の「エッセンス」が一気に浮かび上がってくるんです。全部読み直さなくても、自分が感動した箇所だけを数分でなぞれる。これが本当に気持ちいい。
ちなみに私は3色ボールペンを使っています。「大事だと思う文」は赤、「気になるけど後で考えたい文」は青、「ちょっと面白い豆知識」は緑。自分なりのルールを決めると、線を引く行為自体が楽しくなってきます。
本を「消費」から「対話」へ
もうひとつ、大きな変化がありました。本を「消費」じゃなく「対話」として読むようになったことです。
以前は読書が「インプット作業」みたいな感じで、ちょっとしんどいときもありました。でも線を引くようになってからは、著者と会話しているような感覚になって。「そうそう、それ!」とか「ちょっと待って、それって本当に?」とか、心の中でツッコミを入れながら読めるようになったんです。
これ、意外と大事なことだったと思っていて。本の内容を「正解」として受け取るんじゃなく、自分の考えと照らし合わせながら読む。そうすると、学びが「知識」じゃなく「自分の言葉」になっていく感じがするんです。
読書が「楽しい」に変わったのは、たぶんこのあたりからだったと思います。
あなたはどうですか?もし「本の内容が頭に残らない」と感じているなら、ぜひ一度、線を引きながら読んでみてください。100円のシャーペンで十分です。本がちょっとずつ「育っていく」感覚、きっと気に入ってもらえると思いますよ。